「ひらく。」はじめます

日記

生きることは表現することそのものだと気づいたのはいつだったでしょうか。表現という切り口で自分を振り返ってみると、その時々の自分が見えてきます。

いきものがかりの『YELL』という曲を苦い気持ちで聴いていた時期がありました。20代の半ば頃だったでしょうか。自信がない自分に強い不満を抱きつつ、それは自分のせいだと知っていました。思春期、あの曲のように孤独と向き合う強さがあったなら、いま私はこんな風にはなっていなかったのではないだろうか。臆病でシャイだった自分を心の中でなじって生きていました。

かつて、私は自分を表現することが苦手な人間でした。たとえば、体育の授業で体を動かすことが恥ずかしい、球技の時間にゴールへ向けてシュートすることが恥ずかしい、自意識過剰全身が脳みそでできているようでした。心の中に、したい気持ちはあるのに、それを形にして外に出すことが怖かった。それは、横一列に並んだ状態から飛び出ることへの恐怖だったのかもしれません。失敗を極端に恐れる気持ちがそうさせていたのかもしれません。

しかしそれを自覚することから始まって、少しずつ表現することができるようになってきました。読書会を始めたこともそのひとつです。では、なぜそれができるようになったのでしょうか。答えはシンプルです。「好き」が上回ったから。「好き」「やりたい」が失敗を恐れる気持ちを超えた瞬間、恥ずかしさは吹っ飛びました。それには、生きていく中で選択肢が狭まり、大事なものや大事にしたいものがはっきりしてきたことも関係していると思います。表現の道のりは、アイデンティティ確立の道のりでもありました。

いまも私は表現方法に偏りのある不器用な人間です。文章を書くことは好きだけど、絵を描くことは得意でないし、体で何かを表現するなんてもってのほかだし、外見を意識することも苦手です。そんな私が少しでも表現の幅を増やしたいと思いつくったのが、この「ひらく。」というページです。大好きな文章を書き、得意でない絵やデザインに挑戦し、ライフスタイルや容姿について考え、ときには踊ってみたりするかもしれません。楽しいページをつくっていきます。よろしくお願いします。

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